Group Work

青竹のふしが、児童デイ開設から行ってきたグループワーク。
そこには、作業療法士青山のノウハウが詰まっています。

訪問看護時代を経て、児童デイサービスを2012年11月にオープンさせてわかったことがあります。

子どもたちは、個別に関わるリハビリよりも、集団で遊んだ時のほうが伸びる。

ということです。

これは、精神科のデイケア等でも利用される社会形成スキルのトレーニング、SST(ソーシャルスキルトレーニング)と呼ばれるものなのですが、子どもたちなのでトレーニングという枠組みはなかなか実施が難しいです。
そこで、テーマを決めてその作業の流れを順番にこなしていくことで、社会での適応性を高めようとしています。
まさに、作業療法なのですが、この活動からレベルアップされたお子様はとても多く、ひとりの作業療法士が個別のリハビリに関わっても限界があるのだと痛感させられる、いい意味での気付きでした。

例えば子どもたちに大人気のクッキングなのですが、料理教室のように難しいことはしませんが、フルーチェを作ろうといった場合には、まず買い物に行かなければなりません。
買い物にいく、また買い物をこなせるだけのスキルが必要になります。
ここで、グループワークの作業工程は、買い物という工程に入っていくわけです。

買い物が終われば、冷蔵庫に直さなければなりません。
冷蔵庫に直せば、次にボールやお玉などを準備しなければなりません。

ここまでの活動だけでも名称を覚えたり、何をするための食材であったり、道具であるのかを学習することが出来ます。
それも一対一ではなく小集団での中での活動で、必然的にコミュニケーションが発生します。スーパーという目的地にいくという、みんな共通の目標が出来るわけです。
ここから、チームワークに必要な共通の目標をもって、それぞれの役割を自然の流れのなかで考えて行動していくようになっていくわけです。
そこに、大人の介在があることで、道筋をつけやすくしてあげて、どういう方向を向けばよいのかを、軽く介助していくというのがスタッフの仕事です。

ボールで何かを混ぜ合わせたりするとき、調理という場面では、適度にとか、少々、といった、とても曖昧な表現が多くあります。
どれくらい? 何センチ、っていうのではなく、このだいたい、曖昧さ、ファジーな加減がとても社会では大事になってくるのです。
規範というものはありますが、生きていくうえではこのあいまいさを持つことが、社会を上手に渡っていくコツになります。

このはっきりと答えのない課題の中で、子どもたちなりに折り合いをつけてゴールを決めていくわけです。
混ぜることが出来る子は混ぜる。離れてみていたとしても、それも参加です。みんな一緒、っていうことではなくて、場を共に共有することが大事であって、
参加する自由も、参加しない自由も認めてあげます。

強制的ではなく、今日、参加できなくても回数を重ねていくうえで参加できるようになっていったり、自然に言葉を使うようになっていったり、トレーニングしていくわけです。

このようなグループワークのほかに、失敗のない活動というものもあります。
それは、アートプログラムです。

アートは、紙に何か線を一本書いただけでも、それは作品になります。オンリーワンの作品になって、額に入れればアートです。
持ち帰ってお家に飾ると、価値や値段は自由につけられるでしょう。

作業によって、成功体験が得やすいものと、そうではなくみんなで完成させていくような協調性が求められる作業であったりと、特徴が異なっていきます。
その作業特性を考えて、グループワークという活動を考えてみたり、実践から振り返って、また新しい活動内容を考えてみたりと、創意工夫していくのが、グループワークです。